レポート コインベース、世界ランキングで3位に転落
アメリカの大手暗号取引所であるCoinbaseは、アメリカでのスポットビットコインETFの発売が市場を揺るがしたため、激しい競争により世界的な取引高で順位を落としている。 ブロックチェーン分析会社Kaikoの報告によると、Coinbaseはもはや世界取引量第2位ではない。2023年10月以降、コインベースの市場シェアは11%から8%に低下した。一方、ライバルの取引所であるBybitは現在、世界の取引高の約16%を占めている。 開高氏によれば、Bybitの成長は取引手数料の引き下げによるものだという。しかし、それだけが成功の理由ではない。Bybitはバイナンスの規制問題からも利益を得ている。 Kaiko氏のデータによると、Bybitの取引量増加はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が牽引している。Bybitにおけるこれらのアセットの市場シェアは、過去1年間で17%から53%に拡大している。一方、バイナンスではアルトコイン取引がより伸びている。バイナンスは54%の市場シェアで首位を維持しているものの、ビットコインとイーサリアムの取引量は今年に入って59%から43%に低下している。開高氏は、この変化は弱気相場時に減少する傾向にあるリスクセンチメントの変化によるものではないかと指摘している。 Bybitの成功にもかかわらず、ウォール街は離れつつある。シタデル・セキュリティーズが支援するヒドゥン・ロードは5月下旬、顧客へのバイビットへのアクセス提供を中止した。これはBybitのKYC/AML(Know Your Customer/Anti-Money Laundering)手続きをめぐる意見の相違によるものだった。Bybitはこの問題についてまだ公にコメントしていない。しかし、広報担当者は、このプラットフォームは “透明性を重視しており、レビューが進むにつれて最新情報を提供する “と述べた。