暗号通貨企業が「ブルトラップ」の危険性を警告、ビットコインが8万2700ドルを記録
暗号通貨取引会社のQCPキャピタルは最近、ビットコイン(BTC)の価格が82,700ドルに達したことで、「典型的なブルトラップ(強気相場における罠)」が仕掛けられている可能性があると警告した。 同社の警告は、米中貿易戦争の展開を踏まえたもので、ドナルド・トランプ米大統領は、ほとんどの国に対する新たな関税の発動を一時停止することを決定したが、中国は例外として注目されている。 4月10日付の同社の最新情報では、この一時的な緩和により、ビットコインとアルトコインが世界の株式市場と足並みを揃えて動いていることを強調した。しかし、QCPは関税の一時停止はあくまで一時的な猶予に過ぎず、市場参加者は貿易戦争における中国の次の対応に備えるべきだと警告した。 QCPは、中国の対抗措置により、今週初めにみられたような市場の変動が再び起こる可能性があると警告した。同社は、短期的なニュースや政策変更によって市場が操作されるリスクを強調した。 さらに、ビットコインは現在の経済情勢から恩恵を受ける可能性がある。具体的には、中国元の切り下げの可能性により、投資家が中立で腐敗しない資産を求めるため、ビットコインの需要がさらに高まる可能性がある。米ドル/人民元の為替レートは7.35まで下落し、18年ぶりの最低値を記録した。これは、人民元の切り下げがさらに進む可能性を示唆している。 21st Capitalの共同創設者であるSinaは、関税の増加、世界貿易の減速、従来の金融システムへの信頼の欠如により、ビットコインを代替投資と考える人が増える可能性があると述べた。同氏は、ビットコインはまだ長期的な価格の底値に達していない可能性があると示唆した。 この分析は、回復の可能性のあるポイントとして70,000ドルを軸とするものが多い、増加の一途をたどるBTC価格目標のリストに追加される。